この記事でわかること

  • グループ会社・複数 apex を 1 案件で横断して見るときの前提と除外の決め方
  • 各社ドメインを個別に P1/P3 する場合とのコスト・成果物の違い
  • グループ横断サマリが対象となるのは共通インフラ整理であり、経営向けメール 1 枚 PDF ではない点

単体 1 ドメインと、グループ調査の違い

本記事の代表ドメインは、登録ドメインのルートを指します(例: example.co.jp)。 www.example.co.jp などのサブドメイン 1 つずつが単位になるわけではありません。

ライト調査攻撃面パッケージは、 料金表でも代表ドメイン 1 件を単位にしています。 調査の中身は「その代表ドメインについて、外部から観測できる事実」を 1 本の完成報告書にまとめる形です。

一方、グループ調査では契約上の対象代表ドメインが 2 つ以上になります。 各代表ドメインごとに報告書を作りつつ、 グループ横断サマリ(後述)で 「同じ CDN・同じ証明書・同じネットワーク帯に載っているか」などを 1 枚のマトリクスにまとめます。

1 社だけの契約で、社名だけグループ企業でも 対象ドメインが 1 つなら単体扱いです。 横断サマリは出しません(過剰な「グループリスク」表現を避けるため)。

グループ横断サマリに載ること(イメージ)

各社の完成報告書には、当該代表ドメインの事実を載せます。 横断サマリは別冊(または提出パッケージの 1 章)で、 次のような共通基盤の比較が中心です。

経営・CISO 向けには 「子会社 A と B が同じクラウドに乗っている」「メール認証だけ親子で方針が違う」といった 1 文で言える整理が目的です。 各社レポートに同じ IP の説明を繰り返すのではなく、 横断側に寄せ、各社レポートはその社の所見に留めます。

ドメイン数の目安

代表ドメイン数 横断サマリ コメント
1 なし 標準の単体メニュー(料金表
2 あり(下限) 親会社 + 子会社 1、ブランド 2 つだけ先行、など
3〜8 あり(扱いやすい帯) 国内グループの初回でよくある範囲。表が 1 画面に収まりやすい
9 以上 あり(範囲要相談) SOW で対象を切る。未調査の代表ドメインは「対象外」と明記

見積の前に、今回調査する代表ドメインの一覧(例: parent.co.jp)と、 グループ内の法人名・ブランド名の対応を書いておくと進めやすいです。

見積・契約で揃えること

グループ案件では、次を見積・合意メール(SOW)に書きます。

料金は代表ドメイン数 × メニュー単価に、 横断サマリの整理・提出工程をグループ分として見積します。 トップの料金表は代表ドメイン 1 件あたりの目安です。 複数社分はお問い合わせパッケージ名と税抜レンジをお渡しします。

調査対象外の子会社ドメイン、 第三者のドメイン、許可のないスキャンは含みません。 権限のない代表ドメインをリストに混ぜないでください。

再調査との違い(時間軸と空間軸)

再調査は、 同じ代表ドメインについて前回から何が変わったか(時間軸)です。 グループ横断サマリは、 同じタイミングで複数の代表ドメインを並べて比べる(空間軸)です。

グループで定期確認する場合は、 初回に各社の攻撃面調査をしたあと、 各代表ドメインの再調査と、必要に応じて その時点の横断サマリの更新を組み合わせます。 複数代表ドメイン・四半期ごとのフォローは見積で年間枠としてまとめることもあります。

お問い合わせ時に書いておくとよいこと

依頼の進め方の項目に加え、次があると見積が早いです。

含まないこと

調査データは閉域環境内で扱います

単体・グループいずれも、調査結果は閉域環境内のみで保管・処理し、 納品は基本メール(PDF)です。 グループ案件でも、対象外代表ドメインのデータを混ぜません。